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2022.6.3

ももこ歯科の歯周基本治療について

ももこ歯科のブログを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。

このブログは、ももこ歯科の求人をみた歯科衛生士さん向けに書いてます。
ももこ歯科の歯科衛生士の主な業務は、歯周組織検査・歯周基本治療・メンテナンス・アシスタントです。今回は、ももこ歯科の歯周組織検査・歯周基本治療・メンテナンスについてお話しします。

歯周組織検査

6点法・ウォーキングストローク法、動揺度の分類はMillerの分類を用い、2本の器具で頬舌的に歯冠部を挟んで両方向から交互に揺らして行います。
評価は、ポケットが深くても出血がなければ、歯周病の進行はある程度抑制できていると考えています。ポケットが浅くて出血している場合は、患者さんのPCを上げるために何をするべきか、考えます。
BOPは10%前後を目指します。BOPを指標にすると、口腔衛生状態の改善が数値化されているので、歯科医院側も患者さん側も把握しやすいというメリットがあります。
プラークの付着部位をマイクロのカメラで撮影した写真を患者さんに見ていただいたり、鏡越しでプラークがついているところを患者さんに直接確認していただきます。唾液の性質もよく観察します。以上を踏まえて、TBIを行います。
再評価の検査時に、PCが良好であるにもかかわらずBOPが高い場合は、まずブラッシングの回数やタイミングを確認し、必要に応じて食事内容もうかがいます。
それから、再評価時のBOP10%前後を達成できたとしても、歯肉の種類や喫煙者か否かでもBOPに対する考え方は変わります。

歯周基本治療

TBIは、染め出しをしません。BOPが10%前後になるためには、どんなブラッシング方法を選択し、ツールは何を使うかを考えます。歯間清掃が必要な場合は、ブラッシングより先に行う意義を患者さんにお伝えします。患者さんの口腔衛生状態に関する意識が向上すると、再評価時の歯周組織検査でBOP10%前後は夢ではありません。

スケーリングやSRPのような手技的なところが重要視されがちですが、プロービングや歯垢の付着状況を分析判断することの方が、大切です。目で見て観察したことを考察し、患者さんに結果をお伝えしていくことで、コミュニケーションが成り立つように思います。

スケーリングやSRPで歯石を除去する際は、拡大鏡をつけて、ミラーテクニックができるようになると歯石の取り残しが少なくなると思います。それから、シャープニングは大事です

何を行うにしても、基本はとても大切です。

食事について

PCが良好で歯磨きの回数も時間も問題ないにもかかわらず、なぜかBOPが高い患者さんに対して、食事の内容をおうかがいし、糖質過多や間食の回数や内容を確認します。

ちなみに、どんな患者さんでも、BOP10%前後を目標にしているわけではないです。補綴物が多い方のBOPはどうしても高くなりがちですし、歯磨きが苦手な方は、がんばっているけど限界はあります。優先すべきは、患者さんのご自身の歯に対する気持ちが継続できる環境を作ることです。

メンテナンスについて

メンテナンスの間隔は、4ヶ月が最長で、歯周病やカリエスリスクによって増減します。
BOPが10%前後で、自己管理ができている患者さんは4ヶ月間隔でメンテナンスに受診することをお勧めします。BOPは10%前後ではあるけれども、歯周病のリスクが高い患者さんは3ヶ月以下の間隔でメンテナンスを受けていただいてます。

さいごに

スケーリングやSRPの技術力が一番要求されるように思われるかもしれませんが、実は、確実に歯周組織検査を行うこととTBIが最重要だと思います。BOPが改善されたということは、患者さんが生活習慣を変えるために大きな努力をしたという結果です。ももこ歯科では、いつも、患者さんもハッピー、私たちもハッピーになることを心がけています。

次回は、実際のケースを例に挙げていきます。

お楽しみに。

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