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2018.2.27

歯が痛い!原因が歯肉の場合

みなさん、こんにちは。いつも、ももこ歯科のブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。

今回のブログは、歯が痛い時の原因が歯肉の場合のお話です。一般的に、歯肉が原因で痛い時、歯が痛い時よりも、持続性があり、軽度な場合が多いようです。

歯が痛い時の原因が歯肉の場合

虫歯で歯が痛いと、ズキッと一瞬だけ痛く、すぐ治りますが、歯肉の場合はジーン、シクシク、チクチク等々の痛みが、分、あるいは時間単位で持続します。まれに、かんだ時、歯肉の痛みがさらに強くなることがあるようです。

図1の症例は、受診日より2週間くらい前から右上に痛みを感じることを主訴に受診された47歳女性です。

痛みは持続性で、冷たいものや温かいものに痛みを感じることはなく、かんだ時に痛みがさらに強くなることもないようでした。

図1左上下の口腔内写真から、目立った歯肉の腫れは認められず、見た所、異常はありません。冷たいものや温かいものに痛みを感じないことから、歯の痛みではない可能性があります。

そこで、診査を一通り行い、歯周ポケットを測ると同時に、痛みの部位を特定したところ、左上下の口腔内写真で、白い矢印が指すところでした。

受診時に、痛みがある場合は麻酔をして診断することもあります。痛む部位が特定できたので、レントゲンを撮影したところ、図1右上の写真を丸で囲ったところを拡大すると、矢印の先にあるのは、わかりにくいですが、歯石です。

歯石は軽石のようになっていて、表面に小さな穴がいっぱいあいています。歯石の表面にある小さな穴に、細菌が入り込むと、炎症を引き起こす原因になります。図1の患者さんは、この歯石を取ってあげることで、痛みが改善しました。

受診するまで、どうやって痛みをしのぐのか?

さて、ここで患者さんが歯科医院に受診するまでの間、どうやって痛みをしのいだらいいのか、知りたいところです。いったん、痛みを緩和させるには、冷やす等々あると思いますが、まず確実性を求めるならば、痛み止めを内服するほうがいいでしょう。

それから、歯周病が原因で歯肉に痛みが出ているような場合、抗生剤も有効かもしれません。ただし、抗生剤は一般的に歯科医院で処方されないと入手しにくい薬剤です。それから、抗生剤の種類によっては、効果があるものとないものがあるので、患者さんの独断で内服することはお勧めできません。

お薬の内服ができなかったとしても、歯間ブラシで歯肉のお掃除をすると、多少なりとも痛みは緩和されるようです。ただし、このような応急処置で何日もしのぐことは、お勧めしません。理由は、応急処置だけで根本的な解決はできないからです。

歯が痛いといっても、虫歯が原因か、歯肉か、まったく歯とは異なるところが痛いのか、歯科医師に診断してもらったほうがいいと思います。お薬の内服や、その他の応急処置は、痛みを緩和させるための短期目標として考えておいた方がいいです。

歯肉の痛みの話は、今日でおしまいです。次回は、虫歯で歯が痛い時のお話です。お楽しみに。

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