歯内療法って何?
2016.12.20
みなさん こんにちは。
前回のブログで何度も登場した、歯内療法とは何か?を今回、お話しします。
歯内療法とは、歯にできた虫歯をどうやって治すか、虫歯の進捗状況に応じて三段階に分けられます。歯内療法の目的は、根尖性歯周炎(根の先にある病気)の予防と治療です。根尖性歯周炎の原因は、細菌です。単純な虫歯の治療(生活歯髄療法)も含まれるし、虫歯が大きくなり根にも感染を疑わせる所見があれば根の治療(根管治療)、根の治療をしたにもかかわらず、治らない病気が根の先にある(根尖性歯周炎)なら、歯内療法外科(歯根端切除術、意図的再植術) と、治療がステップアップします。
図で示しますと、以下の通りです。
根尖性歯周炎は、感染していない、生きた歯髄があれば起こりません。歯髄が壊死を起こす、あるいは根の治療が失敗した場合に、根尖性歯周炎が起こります。よって、歯髄が保存できるようであれば生活歯髄療法、歯髄の保存が難しいと診断した場合は根管治療、根管治療をしたにもかかわらず、根尖性歯周炎が治癒しない場合は、歯内療法外科を行います。
前回のブログで、マイクロスコープが歯内療法の基本コンセプトを厳守するために、不可欠なツールであることをお話ししました。ラバーダムもマイクロスコープも、基本コンセプトを厳守した歯内療法を行うためには、とても重要なアイテムです。