PESCJ in Tokyo on Sep 12th,13th
topic presentationについて
だいぶ前になってしまいましたが、やま中の山であるトピックプレゼンテーションが終わりました。60分口演の準備は非常に大変でした。スライドを作っている最中に、なんだかよくわからなくなるので、作成方法を工夫してやってはいるものの、次から次へと課題は出てくるし、何が何だかわからなくなり、発表日が近づくにつれて頭が余計に混乱してきました。他にもやらなければならないことがたくさんあるのに、後回しになったり、中途半端に終わらせてしまったり、何が終わってて、何が終わってないか、まったくわからなくなりました。
徐々に押し迫られる緊迫感と焦燥感に勝てる自分が欲しいです。超越しているけれども、アニメの主人公で、一人いますね。自分の想定内で必ず事が起き、どんな場面に対しても柔軟な対応ができ、ピンチが訪れても危機一髪、運の強さでなんとかなる、っていう人物が。この人物みたいな意志の強さと精神力があれば、いつも沈着冷静でなおかつ客観的な判断ができるだろう、と常に思います。
トピックプレゼンテーションの選択については、同期生で各自希望を出し、興味があるものを選べます。
いくつかのトピックがあるうち、私は『根管解剖』を選択しました。
理由は、治療中に迷うことの多くは、解剖が関連しているように思えたからです。
たとえば、この根管はどのくらいの厚みがあるのか、あとどのくらい形成できるか、また、下顎第一大臼歯近心根に存在するであろうMM根管、上顎大臼歯近心頬側根にあるMB2根管の探索等々のランドマークに関する有益な情報を持っていた方が、意思決定までの時間を短縮できる=治療時間の短縮につながるのではないか、と考えたからです。
プレゼンテーションの構成は、一から十まで指導があるわけではなく、すべて自分で考えます。
臨床的に必要な解剖のランドマークを要所要所で把握ができていれば、治療は今よりもずっとスムーズに行えることを目的として、治療のステップ*ごとに解剖の知識を盛り込んでプレゼンを作成することにしました。
プレゼンの内容を上の先生にみていただき、ハッとしたことは2つ。1つは、『解剖の複雑さが故に、治癒を妨げることがある』と、もう1つが、『結局根管があるから(ネゴシエーションしたいから)ストレートラインアクセスがあるわけで、ストレートラインアクセスしたいからアウトラインが決まる』と。あ、そうだった、とナットクしました。
それでも、なかなか人前で発表する、という難儀な問題はなかなか解決しないのです。
ナットクはできましたが、表現する、というレベルにはいたらなかったように思えます。
パフォーマンスも早口になったりオーディエンスに視線を向けていなかったり、と多々反省点があり、これからのプレゼンで少しずつでも改善していきます。
自分の誕生日が終わって間もなくの発表でしたが、良いプレゼントになったかな?はっきりはわからないけど、少なくとも達成感はありました。良い経験ができたことはまちがいありません。
最近思うこと。失敗をしないと成功はないな、ということ。負け惜しみ、あるいは負け犬の遠吠えにならないようにしないと。。。
次回もまたお楽しみに。
*根管治療のステップは、アクセスオープニング(アウトライン)→ストレートラインアクセス→ネゴシエーション→機械的拡大(根管洗浄+根管貼薬)→根管充填です。