ももこ歯科のブログを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。
今回は、前回のつづきで、根管治療後腫れた歯肉はどうなったかお話しします。
根管治療前後の歯肉の状況
初診時2021.10.20
歯肉の腫脹を認める
根管治療後3ヶ月2022.3.14
歯肉の腫脹は残存し、サイナストラクトを形成している
術前に腫脹していた歯肉は、サイナストラクトを形成しています。
打診痛はなく、根尖部圧痛はサイナストラクト周囲に認め、歯周ポケットは近心口蓋側で6mmと著変なく生理的動揺を呈していました。
画像での評価
根管治療直後2021.11.19
ポイント造影の結果右上顎第二大臼歯に到達しています。サイナストラクトは、根管治療で治癒しなかったと判断し、右上顎第二大臼歯に意図的再植術を行いました。
再根管治療で治らなかった理由を考察する
根管治療でサイナストラクトが治癒しなかった原因は、そもそも根尖孔外感染を起こしているか、側枝の感染か、依然として、歯周ポケットが深い部位もあり、歯内歯周病変の歯周病の部分:primary perio-secondary endoもしくはprimary endo-secondary perio、true combined(歯内と歯周の病気が同時に起こっている状態))の可能性もあります。意図的再植を行った結果、サイナストラクトはどうなったか、歯周ポケットは浅くなったのか、次回のブログでお話しします。
お楽しみに。