根管充填の目的とは?
2018.11.29
ももこ歯科のブログを読んでいただいている皆様、いつもありがとうございます。
今日のブログは、根管充填の目的についてお話しします。
根管充填をなぜ行うのか
根管充填は、細菌の通り道をなくすことを目的として行います。
そのため、根管を緊密につめられるガッタパーチャというお薬で根管充填を行う必要があります。
細菌は唾液中に存在し、歯の中へ入ってきます。細菌から身を守るために、かぶせ物をする。
歯の内部は土台をたてて密閉し、根管内をガッタパーチャというお薬で緊密に詰めて行くと、細菌が入ってくるスペースを作らずにすむのです。
では、実際の症例でみていきましょう。
症例1の患者さんは、58歳女性です。
治療前のレントゲンを見ると、かぶせ物と歯の間に隙間があり、かぶせ物の下には、セメントのような詰め物も存在し、細菌の通り道があるようで、根の先に黒い影が認められます。そこで、根管治療を行いました。
根管充填は、根管内に隙間なく薬をつめられるように行うと、7ヶ月後には、根の先にあった黒い影はなくなり、1年1ヶ月後も経過良好です。術前と術後のレントゲンと比較すると、術後のかぶせ物は、歯との連続性が良好でフィット感が良いことが確認でき、土台の部分は、セメントからファイバーポストに置き換わり、歯との間に隙間なく設置され、根管充填も、根管にガッタパーチャが緊密に詰められて、術後の方が、色々と改善されていることがわかると思います。
今後も、患者さんに良好な治癒をもたらすことができるよう、精進したいと思います。