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根管治療を多数行っても、痛みが取れない原因は?

院長ブログ

ももこ歯科のブログをいつも読んでいただき、ありがとうございます。

今回のブログは、ルールを守った根管治療を多くの歯に行っているにもかかわらず、なかなか痛みがとれない、というお話です。
前回のブログでお話した痛みは、根管治療で解決できる痛み:歯原性疼痛でした。

今回のお話は、歯が原因ではない痛み:非歯原性疼痛についてです。
ルールを守った根管治療の術後疼痛は、長くても1週間くらいで、1週間以上痛みが続くようなら、根管治療による痛みではない可能性が高く、非歯原性疼痛を考慮する必要があります。

非歯原性疼痛で最も頻度が多い疾患とは

非歯原性疼痛で最も頻度が多い疾患は、筋筋膜性疼痛です。

筋筋膜性疼痛が起こると、歯や顎の周りにある筋肉や筋膜に痛みが起こるため、痛みの部位が歯と重なり、患者さんも歯が痛い、かむと痛い、あるいは押すと痛い、と言った症状を訴えることがあり、歯科医師の判断は難しくなります。

痛みの原因が歯原性なのか非歯原性なのか、まずは診断することが大きなポイントです。

さまざまな種類の疾患

非歯原性疼痛は、筋筋膜性疼痛の他に、神経障害性疼痛(三叉神経痛、帯状疱疹等々)、神経血管性歯痛(偏頭痛、群発頭痛等)、上顎洞性歯痛、そして重篤な疾患として、心筋梗塞などの循環器疾患があります。

 

痛みの原因が不明なまま、歯科治療を続けていくのは不毛です。
歯の痛みといっても、本当に歯が痛いかどうかは、専門医に受診してみてもらうことが必要です。

非歯原性疼痛の専門医として、顎顔面疼痛の専門医がいます。このような専門医とパイプを持っているのは、歯内療法の専門医です。
当院でも、ご紹介できますので何か思い当たることがありましたら、いつでもご相談ください。

それから、ECJという歯内療法専門医のサイトに、以前、コラムを書きましたので、お時間があれば、どうぞご一読ください。
≫コラム「Q. 歯が原因ではないのに、歯が痛くなることがあると聞きました。どのような場合か教えてください。」