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2015.1.11

The Dr.Ricucci Meeting in Nagoya

みなさま

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

今日は、連休の中日ですが、いかがお過ごしでしょうか?
私は、名古屋で根管治療のセミナーに参加しました。
Domenico Ricucci先生という、有名なイタリアの方です。元々は、病理学がご専門だったようですが、現在は、イタリアでラボを併設したクリニックを開設されています。ラボとは、ご自身の治療した歯や、患者さんが治療を希望せず抜歯をした歯の標本を作製し、顕微鏡で病態を確認する施設のことです。
講演の内容は、どれも、臨床症状を元に病態を組織学的に解明していくことでした。

□ カリエスに対する組織応答

浅い虫歯でも、歯髄は反応しています。じゃあ、何をすべきか??どうやったら、これ以上進行させないで済むか。

□ 可逆性歯髄炎と不可逆性歯髄炎の診断

やっぱり、痛みがあるのとないのとでは、組織像が違います。抜髄の可否の分岐点になります。

□ 直接および間接覆髄:断髄(部分的歯髄切断)

□ 歯内感染:範囲と病態像、そして治療結果に及ぼす影響

歯に血流があることは、間違いなく好ましいです。しかし、何十年と経過すると、突然として歯は血流を失うことがあるようです。理由はいろいろあると思います。例えば、咬合力の負担により、根尖から歯髄へ供給される血管が圧迫されて、一時的にでも虚血状態に陥れば歯はいずれ失活しいていくでしょう。よって、補綴の治療計画への配慮もしなくてはなりません。患者さんにとってみたら、治療は一度でいいですから。ただし、治療の直後は、オーバートリートメントになるかもしれません。結果が何十年と経過しても良好であれば、予知性のある治療と判断されるでしょう。結果を出すには年月が必要ですから。

□ 歯内療法後の創傷の治癒

□ 歯内治療失敗の原因論。真性嚢胞や放線菌感染が果たす役割についての論争

□側枝

細菌を完全に除去することは、人間にとって不可能です。でも、細菌叢を変えることで治癒します。しかし、失敗することもあります。なぜならば、歯の解剖は複雑怪奇ですから、人が追従できないところ、要するに治療できないところに細菌が侵入します。
嚢胞が形成されると、細菌の塊ができます。放線菌は菌塊を作るため、なかなか除去できません。いずれの場合も、歯科医師がどんなにがんばって治療をしたとしても、勝てない相手なのです。
ただし、決して忘れてはならないのは、私たち歯科医師があきらめたら、そこで試合終了です。重症化させないためにも、知識を増やしてあらゆる場合に対応できるようにしたいです。

ところで、このRicucci先生、プライベートも充実しているようで、奥様は、27歳年下の若くてキレイな方でした。どこかで聞いたことがあるのですが、海外では、ご夫婦が同伴でいらっしゃるのが、常識らしいです。
一流な人ほど、人生の基盤となる部分を充実させていますね。でなければ、成果を出せる仕事ができません。家族は大事です。
そして、明日は、新しい挑戦をするための面接があります。開業する目標の一つですから、ここでコケるわけにはいきません。
もし受かれば、すごく忙しくなるので、家族とスタッフに迷惑をかけないようにしないと!院長先生は、ガンバリマス!

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