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[記事公開日]2019/06/18
[最終更新日]2019/06/18

根管治療を失敗させない=成功させる条件 その8 土台作りについて

ももこ歯科のブログを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。

根管治療を失敗させない=成功させる条件シリーズも8回目となりました。
今回のブログは、土台作りについてです。

根管治療と土台作りは切っても切り離せない関係です。
根管治療の最終段階は根管充填です。
根管充填の後に土台作りをします。

土台作りの目的

以下の通りです。
かぶせ物を維持させる
歯の中に細菌を入れさせない

土台を作った後の目的は、かぶせ物を維持させるですが、
歯の中に細菌を入れさせないは、
土台を作る前でも後でも大事なことです。
歯内療法の視点からは、
歯の中に細菌を入れさせないを達成させながら、
土台作りをします。

そこで、根管治療の最終段階として行う根管充填の後、
すぐに土台作りをすることが多いです。
当院ではファイバーポストという土台を作ることが多いです。
ファイバーポストは、ラバーダムをしている環境で直接作れるので、
②歯の中に細菌を入れさせない目的は達成されます。

土台の種類

土台は大きく分けて2種類あります。
土台の型取りが必要なのか不必要なのか、です。
型取りが必要であると、根管の中は必ず唾液で汚染されるので、
歯内療法の観点からは好ましいとは言えません。
しかし、土台を型取りして作った方が、
かぶせ物や歯の条件によっては、適切な場合もあります。
よって、適材適所で患者さんや歯の条件に合った土台を作ることが一番好ましいです。

ファイバーポスト・金属製土台の
良いところ悪いところ

型取りをする土台のうち、代表格は金属製の土台です。
ここで、ファイバーポストと金属製土台の比較をしてみましょう。
ファイバーポストの良いところは、
型取りしても作れるし、無菌的な環境(ラバーダム)で歯に直接作れます。
それから、ファイバーポストは象牙質の弾性係数と等しく、
歯根破折を予防するのではないか、と期待されていますが、
現在のところ、結果は不明です。
歯内療法専門医は、無菌的な環境(ラバーダム)で根管充填と同時に
ファイバーポストを作っています。
ファイバーポストの欠点は、強度や維持が弱いことです。

一方で、鋳造する金属製の土台の欠点は、型取りが必要なので、
②歯の中に細菌を入れさせない環境で作れません。
しかし、鋳造する金属製の土台の良いところは、
強度があり、歯の状況によらず作ることは可能です。

このように、ファイバーポストも金属製の土台も
長所と短所がありますので、いつでもどんな状況でも、
ファイバーポスト、あるいは金属製の土台を選択することはないのです。
ただし、歯内療法の視点からは、
②歯の中に細菌を入れさせない
すなわち、封鎖を目的に土台作りをします。

実際の症例

症例1の患者さんは、50歳女性です。
定期的に冷たいものに痛みを感じる、とのことでももこ歯科を受診されました。
原因歯は左上顎第一大臼歯(白い矢印)で根管治療を行い、
根管充填と同時にファイバーポストを築造しました。
根管充填も築造体も隙間なく詰められています。