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2023.6.6

ももこ歯科での根管治療3〜サイナストラクトは治るのか2のつづき〜

ももこ歯科のブログを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。

今回は、前回のつづきで、左上顎第一大臼歯の根尖性歯周炎が原因でできたサイナストラクトが、根管治療を行った結果どうなったかをお話しします。

根管治療後3ヶ月のサイナストラクトとポケット5mmの行方

<サイナストラクトについて>

根管治療開始後2回目の治療時には、腫脹は改善しており、根管治療が終了した時点で、サイナストラクトは治癒していました。術後3ヶ月経過時点でのデンタルを術直後と比較しても、根尖部透過像の境界が不明瞭なので、CTを撮影しました。axial画像(CT画像左上)を比較すると、根尖部透過像は、縮小しています。また、右上の3D画像から、左上顎第二小臼歯根面の露出範囲が小さくなっています。

<ポケット5mmについて>

6点法で3mm以内で、上皮性の付着が起きているとは考えにくいですが、改善していました。それから、出血は認めませんでした。

経過観察で注意していくこと

現在のところ、『患者さんの主訴:左上歯肉が腫れている』は、サイナストラクトも治癒し、症状も改善しているので経過良好です。主訴の直接の原因は、左上顎第一大臼歯の根尖性歯周炎で、根尖部透過像が縮小しているものの、今後はある時期から根尖部透過像のサイズの変化がなくなることもあります。

穿孔により一度は付着がなくなっていました。現在出血はないものの上皮性の付着は起きていないことを想定しながら、経過観察を続けていきます。ポケットは深くても出血がないことを目標とします。

前回と今回のケースは、ポケットが浅く、サイナストラクトがある根尖性歯周炎で、根管治療により治癒しました。

次回からは、ポケットは浅いけど、根管治療中に痛みと腫れが生じ、根管治療を繰り返すもサイナストラクトが治癒しないケースです。

お楽しみに。

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