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2016.6.3

AAE参加とPenn大研修

前回と前々回のブログで、PESCJ受講にいたる動機と経緯、そして受講中に反省したこと、を書きました。
今回は、過酷だったプログラムでしたが、AAEとPenn大研修は、本当に新鮮で楽しかったです。
今までは思わなかったのですが、留学したい先生の気持ちがわかりました。

<AAE参加>

AAEは、アメリカ歯内療法学会のことで、4月5日から9日までサンフランシスコで行われました。海外で行われる学会への参加は、人生初体験でした。とにかく規模が大きかったです。会場数、口演数、口演時間の長さ、開催期間等々、すべてアメリカンサイズでした。

特に興味があった口演は、『歯髄へアクセスする際、アウトラインを小さくすると、従来型とどう違うか』、それから『臨床症状と歯髄の反応の相違』です。『歯髄へアクセスする際、アウトラインを小さくすると、従来型とどう違うか』について。従来型と大きく異なる点は、治療時間です。従来型は、拡大が終わるまでに30分程度ですが、アウトラインを小さくすると80分を要します。もし、小さいアウトラインで歯根破折に対する抵抗性が増す、という結論が出れば、患者さんにとってはとても有意義になるはずです。もう一つ、『臨床症状と歯髄の反応の相違』は、Ricucci先生の口演で、歯髄に近接しているような大きな虫歯があっても、歯髄の反応は正常な場合もあり、異常な場合もある。必ずしも臨床症状と組織像は合致していない、ということでした。

唯一の観光は、Golden Gate Bridgeに行ったことです。お天気こそ良ければ最高でした。


それからオモシロネタとして。長旅だったので、一度ランドリーに行きました。
なんと!洗濯機に名前が付いてました。でも、デビッドボーウィなんだ(笑)。

<Penn大研修>

私は実習があまり好きな方ではありません。昔から怒られることはあっても褒められることがなかったからです(コドモっぽい言い分ですが)。でも、Penn大での外科実習は、本当に楽しかったです。こんなに楽しい実習ってあるんだー、と心の底から思えました。1か月くらいずっとやっていたかったです。歯根端切除術を実習で行ったのですが、あらかじめ模型が作ってあり、手作り感があって、感動しました。

先生とは英語でやり取りします。言葉の壁はあるものの、なんとか理解しようとしてくれますし、しまいには飲み物を用意してくれたり。メインでついててくれた先生は、写真の通り、才色兼備な方でした。私のカメラを預けておいた先生は、ピントをどうやらこの先生に当てていたようで、私の写真とは思えませんでした(笑)。

日本で同様の実習をした時は、うまくできなかったけど、Penn大では少しうまくなったかな?と思えました。

Kim先生とのケースディスカッションは、とても勉強になりました。日本で感じるような縦社会は、アメリカではないようです。上下間の距離は近い、というかフラットな関係のようです。カンファレンスにも参加しました。とても偉い先生と研修医は対等で、お互いに認め合ってる感じでした。議論が熱くなると、偉い先生がジョークを挟んで終わりにしたり。日本とは違いますね。以前、メキシコから日本に来た先生に、「日本のボスとは飲みに行けないね。向こうだったら二人でも行けるよ。」と言われたことを思い出しました。深いところまではわからないけど、留学したい先生達の気持ちがなんとなく理解できました。やはり英語ができることが第一条件です。雰囲気は感じ取っても、議論には参加できませんから。痛感しました。

フィラデルフィアはキレイで、イタリアのフィレンツェみたいな雰囲気でした。

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