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- 2015.7.15
第3回 PENN ENDO STUDY CLUB IN JAPAN
最近は、論文漬けの毎日です。
1ヶ月ちょっとの間に、英語の論文を32文献読まねばなりませんでしたが、結局同期の先生方の力をかりて、なんとか消化している感じです。
ペンエンドの勉強法は、論文を読み、理解し、それをアウトプットする、と言う形をとります。結果として、『自分の知識を周囲と共有できる』『周囲が知っていることは、自分も知らなければならない』という学習スタイルです。
アウトプットは、非常に難しいです。いかに自分が手前味噌であったかを認識することができました。
さて、今回の勉強の課題は、デブリードメントと根管充填です。
根管治療において、デブリードメント(機械的拡大、洗浄、貼薬)は、細菌で汚染されたところを除去していくことです。
まず、機械的拡大は、最近ポピュラーであるニッケルチタンファイルの特性(しなやかでフレキシブルな分、急に折れることがある)や、洗浄剤として、ヒポクロやEDTAを日常的に使っている根拠(抗菌効果、切削片の除去能力、毒性の有無、壊死組織除去)、水酸化カルシウムが貼薬剤としてどんな作用機序で効果を発揮しているか。
デブリードメントが終わったあと、空っぽになった根っこの中に、材料をつめます。これを根管充填といいます。
根管充填に使われている材料は、ガッタパーチャ、シーラーです。手法に関しては、実現にはいたってないようですがモノブロック化(一体化)を目指しています。
私の場合、準備期間にしていたことは、担当文献のスライド作成、時間があるときに担当以外の文献を読み、時間がないと判断したら、他の同期生が作成してくれたスライドを予習、そしてプレゼンの練習です。あとは、他の同期生との情報交換があったり。そんなこんなであっという間でした。
しかし、トピックプレゼンの担当者は、そうはいかないのです。トピックプレゼンは口演時間60分、ケースプレゼンが3例、文献をまとめるスライド作成2本です。
今回私が担当した文献は、レビューと実験系でした。実験系は、序章→材料と方法→結果→考察というストーリーを組み立てやすいのですが、レビュー文献はまとめにくいのです。
レビュー文献には苦労しました。そして、やはり指摘が入り、それを直したり、復習したり、さらなる課題が出たり、と広がっていくので、勉強になるのです。
で、9月には、最大の難関であるトピックプレゼンがやってきます。ちょうど、私の誕生日近辺でもあり、自分にいいプレゼントができるような結果を出したいです。