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2016.8.27

ラバーダムのこと、患者さんはどう思ってる?

暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回のテーマは、ラバーダムについてです。
根管治療をする上で、決して欠かせないラバーダムです。

なぜ、ラバーダムをしないといけないのか、については、このブログを読んでいただけるとわかると思います。
ところで、今回のラバーダムのテーマは、実際施されている患者さんは、一体全体どんな気持ちなのか、についてフォーカスを当てていきます。

左の写真はラバーダムです。パッと見た印象は、なんとなく息苦しそう、とか、
どのくらい口を開けていればいいのだろうか?

途中で休憩あるいはうがいはできるのだろうか?
等々いろんな想像が、頭の中でぐるぐる回りそうです。

2年前にももこ歯科で行ったアンケートの結果ラバーダムを当院で初めて経験した患者さんは、全体の80%でした。
このように、歯科医院に通院したことがある日本国民はほぼ全員であるはずなのに、ラバーダム未経験者は非常に多いのです。

Stewardsonら(2002)*の報告によると、ラバーダムを装着する時間がかからなかった人の方が、時間がかかった人よりも心証が良く、次の治療の時もやってほしい、と思ってる人が多い。
また、ラバーダムをしながらの治療が45分より短いと、ラバーダムをして良かった、と思う患者さんが多いようです。
(ただし、治療時間が短かろうが長かろうが、ラバーダムをして良かったと思う人数の統計学的有意差はなかったようです)

ここからは、私の個人的な意見ですが、ラバーダムを嫌がる患者さんはほぼいないと思います。
ラバーダムが嫌いというよりも、長い時間口を開けっ放しであることの方が辛いのです。
当院では、根管治療の時間を1時間〜1時間半頂戴しています。
30分だと、麻酔をしてラバーダム装着後、仮封を取り、・・・・とすぐ終わってしまい、次のステップが中途半端になってしまう可能性が高いです。
1回の治療時間を短く、通院回数は少なく、と配慮します。

まったく関係ない話ですが、先日海辺のレストランで食事をしていたら、とってもキレイな夕焼けを見て、ホッとしたことがありました。
患者さんが、いつでもこんな気持ちになっていただけるような医療ができたら、と思いました。
今後も努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

* Stewardson, D. A., and E. S. McHugh. “Patients’ attitudes to rubber dam.” International Endodontic Journal 35.10 (2002): 812-819.

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