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2023.8.18

ももこ歯科での根管治療5〜サイナストラクトは治るのか 症例3歯根端切除術編〜

ももこ歯科のブログを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。

今回のブログは、前回の続きで、歯根端切除術を施行した後、サイナストラクトは治癒したことをお話しします。

まずは、結果から。初診時と根管治療後、それから、歯根端切除術後の口腔内写真を以下に示します。

右下顎齦鏡移行部の変化

初診時と根管治療後3ヶ月で、右下顎歯槽粘膜の腫脹が改善していないことがわかります。患者さんご自身も満足した腫脹の軽減ではなく、サイナストラクトも消失していませんでした。しかし、歯根端切除術後では、右下顎歯槽粘膜の腫脹が改善しています。

打診痛、根尖部圧痛もなく、歯周ポケットは正常範囲内、動揺も生理的動揺でした。

次に、根管治療後から歯根端切除術後9ヶ月のデンタルをみていきます。

根尖部透過像の根管治療後から歯根端切除術後9ヶ月までの変化

2023年7月4日時点で、根尖部透過像は縮小し、不透過性も亢進され、右下顎歯槽粘膜の腫脹も改善しています。

打診痛、根尖部圧痛は共になく、歯周ポケットは正常範囲内、動揺が生理的動揺でした。

まとめ

トランスポーテーションを起こすと、オリジナル根管の根尖部分にいる細菌を根管治療で取り除くことが難しく、さらに、根尖孔外感染が起きていると、外科的歯内療法の適応になります。根尖孔外感染とは、根尖の周囲に感染が広がっている、という状態です根尖孔外感染が起きていると、根管の消毒だけを行っても根尖孔外の感染源を取り除くことは難しいので、症状は治まりにくいことが多いです。その場合は、根管治療後に必要に応じて外科的歯内療法を行って、症状を改善させることができます。

 

次回は、ポケットが深くサイナストラクトがあった症例です。

お楽しみに。

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