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2019.12.22

お口の中の病気は、全身に影響を与えていたとしたら?

ももこ歯科のブログを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。

今回のブログの目的は、
読者の皆様が、今日のブログを読んでご自身はどうされるか?
結論を出せることです。
前回のブログを参考にして考えていただいてもいいと思います。

読者の皆様が図1・2のような経験をした場合、どのように考えて病気と向き合いますか?

 

図1は、口腔内写真です。
一見なんでもなさそうなのですが、

図2左の写真の矢印は、歯肉にできたニキビのようなものを指しています。
ニキビからはが出ている状態です。
図2右のレントゲン写真は、ニキビからレントゲンに感光する材料を入れて原因を探ったところ、左下一番奥の歯であることがわかりました。
症状として痛みはない。ただ、ニキビができているだけです。
日常生活で何にも支障はありません。
歯科医師に指摘されなければ、気づかない状況です。

まずニキビができた原因は、以下の通りです。
1. 歯根の先の病気
2 .歯のどこかに穴がある
3. ヒビ
4. 歯根の先の病気と歯周病が合併したもの

 

 

ニキビの治療は、根管治療か抜歯、このままか、の3択です。
このままは、抗生剤を内服してニキビが治るかどうか様子をみます。症状が改善できたとしても根本的な解決にはならないので、ニキビは再発するでしょう。
抜歯は、原因の歯を抜けばニキビは治ります。ニキビを治すために一番時間がかからず手っ取り早いシンプルな方法ですが、歯は残せません。

では、根管治療はどうでしょうか?
図3は、ニキビの治療の流れになります。
原因は何であっても、治療の手順は変わりません。
まず、根管治療(グレーの部分)をして、必要に応じて穴の修復や歯周病の治療をします。
ただし、ヒビが見つかった場合は抜歯になります。
ちなみに治療中は、図3のグリーンの楕円で囲ったかぶせ物はなくなります。
根管治療ニキビが治ったら、かぶせ物の治療へ移ります。
かぶせ物は、同じようにブリッジにしてもいいし、入れ歯を選んでもいいし、インプラントにチャレンジしてもいいと思います。
根管治療後、ニキビが治らなかったら、意図的再植術(オレンジの部分:歯内療法外科の1つです)を行い、ニキビが治ればかぶせ物の治療へ、
ニキビが治らなければ抜歯となります。
ニキビの原因の歯を抜歯した後、同じようにブリッジはできませんが、入れ歯かインプラントを選べます。

根管治療でニキビが治る可能性は?

ニキビの原因が歯周病や穴を合併していない場合の割合です。
ニキビを治すために根管治療を行った患者さんが100名としたら、
根管治療だけでニキビが治る方は70/100名、
根管治療だけでニキビが治らなかった患者さん30/100名が、
意図的再植後にニキビが治る可能性は、20/30名です。

ニキビの原因が歯周病や穴を合併している場合は、上記の数字よりも低くなります。

病気を治すか?機能を温存するか?あなたならどうしますか?

ニキビがこのままあり続けると、炎症は治らずが出続けるでしょう。
その結果、歯の周りの骨は徐々になくなってくるかもしれません。
仮にニキビが治ることを前提とできるならば、
このままの状態だと治るタイミングを失うことにもなります。
一方で、特に痛みという不快な症状がなく、生活に支障はないのに、
ヒビが見つかったり、治らないニキビの場合は、
抜歯をすることもありうるわけです。
ただし、最悪抜歯になったとしても、ニキビは治るし骨は不必要になくなっていきません。

あなたならどうしますか?

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